GoogleのSNS Google+(プラス)

Google+ サムネイル画像

 Google+(通称G+,ぐーたす,ぐぐたす)とは、旧Google Buzzを発展させた、GoogleのSNSで、2013年5月以降はPinterestに似た画像共有SNSのデザインになっています。

画像や動画などを掲載可能なスレッドフロート型掲示板ベースとしたようなミニブログとしても利用できるので、高機能でありながら、敷居が低く柔軟な形でコミュニケーションができるのが特徴です。

 ベースとなったGoogle Buzzとの大きな違いは、Google Buzzが他のサービスとの連携偏重によるTwitterPOSTなどのコンテンツの”流し込みツール”と化していたのと異なり、Google+ではコミュニケーション及びGoogle+でPOSTされたコンテンツが主流になるようなスタイルへとシフトしています。

 Twitterとの違いは、Twitterが時間差チャット的であるのに対して、Google+は掲示板的な1つのPOSTが複数ユーザーのリプライへと繋がりが発展し易い点です。掲示板的である事で議論が起きる事もありますが、POSTが一人歩きして意図せず再利用され無制限に拡散されるなどのなリスクは抑えられるので安心です。

 Google+アカウントの取得は、Googleや無料メール(フリーメール)でも紹介しているGmailにログインして上部メニュー左端にある”+You”をクリックしてメッセージに従って下さい。

Google+の特徴や注意点

 様々な特徴がありますが、ここでは最も大きなポイントに絞って紹介します。

プロフィール,発言内容,携帯の位置情報のPOSTに注意する事。

 プロフィールや顔写真,発言内容から人物か特定されます。そして位置情報がわかれば第3者に住所なども特定されたり、ストーカーなどの犯罪へと発展する可能性があります。但しSNSなので、友人や家族など信頼できる者に限定して公開する事で回避できます。

稀ではありますが、よく探せばナンパなどのみが目的で参加していると思われる者もいます。G+は名前で検索する事でG+内の(公開されているPOSTでの)行動が全て見れるので、アヤシイ人がいたらとりあえず名前で検索をお勧めします。コメントしたPOSTのサムネイル画像が全て異性などの場合はその確率が高まります。どのSNSにも言える事ですが、犯罪者が参加しないSNSは存在せず、そもそも犯罪者とはわかり難いものです。
海外との繋がりも含め、基本的にかなりゆるいSNS

 Twitterほどでは無いですが、繋がりは緩くリアルでのコミニュケーションは必須でも無くオフ会参加も不要で挨拶も頻繁にする必要もありません(但し、朝のおはようストリームは健在です。)。また、国内に限らず海外ユーザーの写真や動画などの再共有が気楽にできる事で、国境の敷居が随分低いSNSであるのも特徴となっています。

見知らぬ外人さんが突然外国語でReplyしてくるのもよくある事で、特別な事ではありません。ただ、国内外を問わず、POST内容に無関係にスパム的に挨拶をしてくるようなケースを放置しておくと、本物のスパマーに狙われ易いので、削除なりブロックなりをお勧めします。
日本はユーザー数が少ない。

 日本のインターネットは匿名前提ですので、非知り合い系的なSNSでありながら実名前提であったGoogle+は他のSNSと比較すると、やや人気が無い傾向があります。

2013年5月以降は実名制が緩和され、2014年7月に実名制が廃止されており、名前は普通に自由になっています。以前は広く知られている通り名でありながらGoogleに却下されたと言う方も、実名では不安なのでニックネームを使いたいと言う方も、現在は利用する事ができます。
AKBファンが多い。

 G+ではAKB48などの48グループのタレントがオフィシャル的に利用していて、POSTへ応援などのReplyする熱心なファンが大勢います。日本のG+全体のPOST&Replyの半分以上がAKB関連の物が占めているように見えます。

尚、多くのAKBファンはAKBなど自分が好きな48グループや同じファン同士とのコミュニケーション以外には感心が無いケースが多く、一般G+ユーザーの方は、コミュニケーションの仕方を変えておく必要があります。
やたらと挨拶だけのReplyが多い場合がある。

 G+は殆どが見知らぬ人ばかりのSNSなので、交流,親睦を深めていく為には挨拶が欠かせない物になっていますが、特に朝などの時間帯では、POSTがあれば、なんでもかまわずに足跡のように、”おはよう”などの挨拶を残して行く人も珍しくありません。”おはよう”のReplyがあれば雪崩的に”おはよう”ばかりで埋めつくされる傾向があるので、内容のあるPOSTをするのが馬鹿らしくなり、G+で交流をしなくなる人や、G+自体をやめてしまう人も少なく無いように思われます。

中には、家族,親族などの死亡報告やお悔やみPOSTにも、ニコニコ顔文字付きの挨拶でReplyされ、酷く落ち込むというケースもあるようです。こう言った状況に不満を持つユーザーが、G+にReplyの禁止ワード機能の要望を出している場面を、幾度も見てきましたが、未だに追加されていないようです。
また、挨拶だけで繋がりを簡単に増やせると言うG+の性質を利用した業者が顧客獲得などにも利用していると思われるので、ビジネスでは無く純粋にコミュニケーションを望む方は、特にセールスやPRなどの可能性もあるオフ会などへの参加は、信頼の出来る人の評価などの情報を得てからにしたほうが良いでしょう。

Google+活用法

 「これは何をするものか?」「何に使えばいいのか?」と言う意見を目にする機会があるので、簡単に紹介します。

普通にSNSとして交流,親交を深める
容量無制限写真共有サービスとして使う。
同窓サイトのように古い知り合いを探す。
高機能ミニブログとして使う。
ホームページやブログのアクセスアップ。

大雑把に言えば概ね以上の通りでしょうか。写真投稿は共有相手を自分だけにする事で、非公開の容量無制限のオンラインアルバム的に使う事もできます。

ただGoogle+は色々な機能を持っていますので実際の使い道は自由自在。使う人のアイデア次第です。目下の所、写真主体のコミュニティに近い印象を受けます。

尚、共有,再共有されたPOSTなどは時間が経過すると時折自分のプロフィールから消失する事があるのでミニブログとして全ての記事を残したい場合などは注意すべきです。

Twitterに慣れればメール不要になったと言われるように、Google+もメール代わりや小規模なネットワーク会議などにも利用できると思われます。仲の良い者同士のビデオチャット代わりなどにも利用されるケースもあるよです。

また、海外ユーザーとも写真を通じてフレンドリーに繋がり易い事で、外国語のスキルアップなどにも良いでしょう。

ホームページやブログのアクセスアップについては、Goole+ページを作成しサイトと連携した情報を投稿するなどでアクセスアップに繋がっていきます。以下のようなGoogle+バッジもあり、サイト訪問者にサイトのお勧めや最新情報一覧などとして紹介し易くなります。

SNSは長く気楽に続けられる物が優れていると思います。
Google+も気負いせず、緩く繋がって、気楽にマイペース,マイスタイルで続けていくのが良いかなと思われます。

Google+初心者ガイダンス

Google+初心者へのフォローすべき相手の探し方。

 Google+に参加するとおすすめユーザーのフォローを推奨しますが、特に興味があるユーザー、その人のファンであるなどを除き、個人的にはあまりフォローは推奨しません。それは、あなたのストリームが興味の無いPOSTで埋め尽くされてしまう可能性があるからです。そしてそれらユーザーの多くは情報の発信のみで、あなたがコミュニケーションを望む場合にはフォローは適さないと思われます。

ここでは具体的なユーザー名やアカウントを紹介するのでは無く、参加している人達とのコミュニケーションを目的として色々な人と交流を深めていきたい場合の手順を簡単に紹介します。

  • 1:”友達候補”から適当に話や気のあいそうな人をフィーリングでサークルに入れていく。
  • 2:ストリームを見ながら、POST内容を見て興味の無い人や休止状態の人はフォローを外す。
  • 3:残った興味のあるPOSTにコメントしている人の内容を読み、気にいったらフォローをする。
  • 4:1又は3を繰り返して行く。

これによってあなたが交流を求める相手である確率の高い人のみを楽にフォローする事できます。

 重要なポイントは、POSTしている人では無く、POSTに積極的にコメントしている人,+1や再共有でPOSTを盛り上げている人とフォロー関係を持つ事で、あなたのPOSTにも注目が集まりコミュニケーションが促進されると言う事です。(*1)

或る程度の人数になれば、今度はフォローして欲しい人に+1や再共有したり、コメントするなどで相互フォロー関係が成立され易くなります。

フォロー関係やサークル管理に慣れてくると、特定のキーワードで検索するなどしてフォローすべき相手を探せるようになると思われます。

尚、フォロー数が大きく増えた場合でもTwitterのリストのようにサークル分けを上手くする事で、フォロー関係を解除せずとも、見やすいストリームに調整する事が可能です。また、あまりコミュニケーションしていない相手のPOSTは自動的に間引きされる場合もあります。

*1:Google+は10代から70代前後の幅広い世代で国境を越えて様々な人種の色々な人が利用するSNSで、コメント欄での交流を楽しむ人もいれば、日々の記録,写真をポストする人や、息抜き的に利用する人、再共有のみのを楽しむ人など様々で、それぞれでコメント以外でも、+1や再共有でもコミュニケーションが成立しています。近年はYouTubeなどからのユーザーの流入もあり、一定の知識を持ち暗黙の了解やコンセンサスが取れるユーザーばかりではなく、まともに日本語の意味が通じなくても意見をしてくるような日本人も普通にいますので、当方もコメント欄でのコミュニケーションは望まず、+1や再共有主体のコニュニケーションのプライオリティを高くしています。

Google+の今後は

 2011年10月14日現在、世界中でGoogle Chromeのユーザーが2億人を突破したと言う話があります。
但し、TwitterやFaacebookにも言えるでしょうが、現在も利用しているアクティブユーザーがそれほどいるかについては懐疑的です。

但し、Googleにとっては、Google検索離れを加速させる、Facebookの躍進を止めない限り未来は無いので、Google+をFacebookに対抗できうる魅力ある物へと進化させる事が命題となっています。

その事を示すように、先日、Googleの最高経営責任者ラリー・ペイジはGoogle+への注力を惜しまず、「インターネットの使い方を全く異なる形にしたい」とまで述べています。即ち、Web検索が主たるサービスのGoogleがSNSで繋げる事を主たるサービスへと大きく変えていく可能性が読み取れる発言として考察できます。

いかなる立場の者でも自由に出来ず、結果が思惑と全く逆になってしまう事や、或る日突然大きく変化する事もあるのがインターネットですので、どうなっていくのかはわかりませんが、今は必要無いと言う方も、とりあえずGoogle+のアカウントは取得し、どんな物か程度は確認しておいたほうが良いように思われます。

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