気になる中国の地震報道。

2008.05.13

 サイト更新完了後、昨日は23時10分までの長めの太王四神記(たいおうしじんき)を見る。唯一見ている週一のドラマも次回で最終回だけど、実は最終回は、某所で1か月以上前に見ているので、太王四神記2があるのか無いのかのほうに興味が移っていたりする。

 中国四川省の地震。震源が深かったのか、北京やタイ?までと、極めて広範囲で揺れた事もあって、肝心の震源地の地震情報が伝わってきてない。現時点で流れてる画像や動画などは、中国のニュースサイトや中国の動画共有サイトを含め、一通り見たが、大きな横揺れによるものが大半。四川省のビル倒壊画像など、数少ない。目下のところ、中国サイトも日本国内サイトも大差無い印象で、5000人規模の死者の可能性があると報じている。

TVの地震関連の情報をと思って見てると、”ZERO”で硫化水素の記事を書いて自殺を煽ったブロガーに直撃取材をしていた。ボカした動画でも、「あぁ、あの記事の…」と言うのがすぐわかった。

自殺は犯罪行為だけれども、裁かれるべき者が死亡しているので、罪を問わないと言う事だと考えている。で、何度か書いていますが、自殺は、個としても未来の他者の殺人である事。即ち”人殺し”である事。もっとも、或る程度の道理を理解している筈の働き盛りの年代が、日本の場合は自殺者が突出しているのは、突き詰めれば日本の政治が悪いからに他ならず、実のところ、自殺が悪い事は百も承知の自決的最終手段を取る物が大多数なのだ。

マスコミ報道で目立つだけで、若年層の自殺は諸外国並みの少数派であるのは近年も変わらず、警視庁発表の最近の統計データとして”平成18年中における自殺の概要資料”によれば、40代〜50代の自営者で、経済生活問題が主要因と言うケースが最も多いと推測される。(尚、昨年の平成19年度の統計データは、来月辺りに掲載されるのではないかと推測。帝国データバンクなどの悪化し続ける企業倒産情報を参照する限り、楽観的な統計結果にはなっていないのではないだろうか。)

そこで、以前にAsahiに掲載されてあった記事を思い出し検索。”秋田の自殺、なぜ減った”と言う記事。すでに該当記事は削除済みになっている(検索エンジンのキャッシュには残っている。WebArchiveにもあるかも知れない)。内容は、多重債務者同士が集い、語り合い、情報交換できる、弁護士や司法書士によって作られた”なまはげの会”と言う場によって、多重債務者の自殺が減ったというもの。

もちろん、右も左もわからない未熟者が自殺を唆し、無暗に生命を脅かすかのような事があって良い道理などは無く、マスコミによる断罪も歓迎するが、下衆な週刊誌ネタのような報道よりも、自殺へと追い詰められているような困窮する者を救う、社会の利益となるような情報を報道する事のほうが重要なのではないだろうか。

因みに、硫化水素自殺は当初デマが流れ、それを鵜呑みにした者が多いようだけど、皮膚が土色に変色し綺麗な死に方が出来る事も無く、惨い形相からも、強い苦痛を感じるもののようで、未遂に終わった際も後遺症が極めて重く、近隣の者を巻き添えにする可能性も大きく、遺族に辛い思いをさせる、テロ的行為に等しいもの と考えたほうが良いようだ。

一番楽に死ぬ方法は、天寿を全うする事だろう。

さて、あれから1時間が経過し、中国の地震の死者数は、8000人を超えた模様。現在も中国のニュースサイトでは、仮設テントなどの画像が掲載されるのみだが、夜が明ける頃には、未曾有の大災害としての惨状が公正に報道されるのだろうか。

天寿を全うできず、無念な思いの者達に、ただ冥福を祈るばかりです。

追記:

目下のところ、REUTERSのトップニュースから見れる、Photo Slideshow が新しいでしょうか。阪神大震災を彷彿とさせる、瓦礫の山状態の写真が幾つか見受けられます。(因みに日本版ロイターでも同様に見れます。こんな時に、ライブカメラ映像をネット配信してくれる中国のネットワーカー(注:死語)がいたらいいんですがねぇ… せめてYouTubeにでもアップして欲しいところ。) この震災で、チベット問題での世界の中国批判も、一気に吹き飛ぶような気がしますが…

ネットでは、チベット人を弾圧した中国への天罰など見る向きもあるが、震源は四川省のアバ・チベット族チャン族自治州で、中国の近年の政策によって漢民族の流入も多いのだろうが、被災者の写真の顔立ちなどを見ても、漢民族と言うよりも、チベット人と思われる者が多いような印象だ。

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