実物大鉄人28号 14日目。長田の街には鉄人がよく似合う

2009.08.27

 ネットを見てると、鉄人に胴体のわっかがついた写真がアップされていたので、本日も、早速夕方辺りに撮影してきましたので、簡単にレポートします。(昨日も撮影してますが、大して進展して無いので、不掲載です) 因みに、胴体のわっかは、ロケットタンクを胴体に固定するベルトです。これが進化すると、例えばマジンガーZのジェットスクランダーになるって思うとわかり易いでしょうか(?)

 

実物大鉄人 14日目 ベルトが完成してます。いつものように定点観測。

ベルトがついて、締りが出て、これまでと比較し、少しカッコイイと言う感じがあります。

 

 

 

 

 

ベルト部分のアップベルトのアップ。重厚な鉄板を曲線状に曲げ、溶接してあります。

 

 

 

 

 

 

右腕の付け根部分の補修なども完了腕の付け根部分と、肩の内部にカバーがついてます。

これも金属なのか、それともプラスチック樹脂なのか、よくわかりませんが、ピタッとしてますので、加工し易いような配慮がされているものと思われます。

 

 

 

商店街に並ぶ、鉄人の旗商店街の通りにある、鉄人の旗。結構な数の旗が並んでいます。

方向音痴な方でも、この旗がある通りを歩けば、実物大鉄人を見つける事ができるでしょう。

 

 

 

 

 鉄人の原作者、巨匠横山光輝氏は、2004年に自宅の火事でお亡くなりになられた。今回の実物大鉄人(鉄人モニュメント)は、その時の、故・横山光輝氏の突然の不幸を悼む、多くの人の思いもあっての事だと思う。巷では、実物大ガンダムの後で企画されたかのような噂もあるが、多分、こちらが先になると思われる。少なくとも、2006年の鉄人28号特別展の時には、巨大モニュメントの計画があった事を確認している。

建設されたのが、横山光輝氏の出身地、神戸須磨区では無く、何故、長田区なのかと言う意見も、ネットを周れば散見する事がある。私も須磨区出身と言う事もあるので、本来は須磨区のほうが好ましいかなと言う気持ちもあるが、須磨区では適切な場所を探すのは、かなり難しかったのではないかと思う。場所によっては、大きな建築反対運動も起きたのではないだろうか。

鉄人の組立ても今日で延べ日数で14日目。長田の街の景色にも馴染んできつつあり、通りの、半世紀ほど前は乙女であったお年寄り達も普通に鉄人を見上げて会話するようになっています。もし、これが鉄人では無く、更に最近の巨大ロボットであったならば、仮にマジンガーZやガンダムなどであったならば、果たして、これだけスムーズに街に馴染んだだろうか。

長田の街で、人にランク付けをするならば、トップがじじばば様達だ。じじばば達が受け入れ難い物は、この街では、あまり流行らない。”お子供様”も、この街では、あまり馴染まないし、見ず知らずの通行人にも大声で怒鳴りつけるオヤジも健在だ(鉄人を見物に来る人は、多少は注意したほうがいい)。震災以降、街並みは随分と変わったのに、人は言うほど変わってはいない。(ついでに書けば、虫も昔風だ。須磨区から長田区に引っ越して一番驚いたのが虫で、あまり逃げないし、存在を隠そうとしない。これは、虫の共存・共生の本能が強いのではないだろうか)

要は、この街には、ノスタルジックな日本が、今も残っているのだろうと思う。そんな街に似合う巨大ロボットと言えば、昭和と言う時代と共に生きた、鉄人28号以外には無いのではないだろうか。

最後に、本日の実物大鉄人動画です。
特にベルト部分と右腕の付け根部分をクローズアップしています。

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